8日目 2020年7月24日
早朝3:00に目が覚めて、恐る恐る熱を図ってみると、何と、36.7度でセーフだ。
よし、今日は行けると思ったところで、外は雨が降っていることに気づいた。
「あちゃー」
神様は、最後に厳しい試練を与えてくれたものだと、心が折れそうになった。
初めての山、早朝4:00、まだ薄暗い雨の中での一人登山、どれほど心細いことか。
しかし、ここまで来て止める訳には行かない。
無理せず、ダメだと思ったら、直ぐにリタイヤすればいいと、自分に言い聞かせ、レインウェアを着込み、一人登山を開始した。
雨の中を歩き始めて2時間30分ほどで6号目の第一見晴らし台まで来た。
ここまで来ると、雨は止んでいたが、体が異常に冷えていることに気づいた。
震えが止まらず、このまま、先を目指すかどうか悩んだ。
歩くペースが上がらず、ここまでの標準時間を30分以上もオーバーしていた。
4日前に38.9度の熱を出し、ここ数日、微熱が続いてこともあって、ここは無理せず、リタイヤすることに決めて、下山を開始した。
09:30 無事に登山口まで戻り、メインイベントだった利尻富士登山を終えた。
濡れた衣服を着替え、熱いコーヒーで一息ついたところで熱を図ると、34.2度しかなかった。
低体温症の一歩手前だ。
もし、リタイヤせずに登り続けていたら、低体温症で動けなくなっていたかも知れない。
そう考えると、6合目のリタイヤも、これで良かったのだと思えて来た。
直ぐに気持ちを切り替えて、味楽の「利尻焼き醤油ラーメン」を食べに行くことにした。
実は、昨日食べようとしたが、店の定休日で、まだ食べれていなかった。
利尻富士登山と同じくらいに楽しみにしていたラーメンだ。
これを食べないでは帰れない。
開店直後に店に着いたが、既に大行列が出来ており、結局2時間待たされることになったが、無事、「焼き醤油ラーメン」を頂くことが出来た。
評判通り、とても美味しいラーメンで大満足でした。
最後の最後に利尻富士が姿を見せてくれた。
仕事をリタイヤ後に必ずリベンジすることを心に決め、今回の旅は、ここで終了。
帰路に着きます。
16:40 鴛泊フェリーターミナルから稚内に向かいます。
この日は、稚内から小樽港に向かい、
道の駅「てしお」で車中泊しました。
9日目 2020年7月25日
17:00 新日本海フェリーの出航時間に間に合うよう小樽港を目指して走った。
遠くに利尻島が浮かぶ。必ず、リベンジすると再び誓った。
昼頃には小樽に着いた。小樽三角市場で海鮮丼を食べることにしたが、観光客でごった返していた。入り口に空いた店を見つけたので、何も疑わず、店に入り、「ウニとイクラの2色丼」を注文。
礼文島のウニ丼と比較して、なんだこれ? というレベルのものが目の前に置かれた。
あまりにしょぼいので写真は控えておく。
17:00 新日本海フェリーで小樽港を出港した。
10日目 2020年7月26日
予知通り、9:15に新潟フェリーターミナルに到着。
一路、北陸自動車で自宅への帰路に着く。
およそ5時間(うち休憩1時間)で自宅に無事到着した。
あっという間の10日間だった。
家に着いた途端、次はどこに行こうかと、考え始めている自分がいた。
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