今月、1週間の連続休暇が取れそうなので、北海道旅行を計画している。
その中でどうしても登ってみたい山があり、チャレンジしたいが、高低差1,500mの中級者向けの山で、登山初級者の私が、観光気分で登れる山では無さそうなので、それなりの体作りをしておく必要がある。
そこで、7/1に山開きしたばかりの白山で練習登山にチャレンジしてみることにした。
7年前に白山日帰り登山にチャレンジしたが、室堂センターで生ビールを飲んで満足してしまい、頂上は諦めて、そのまま下山してしまった。それ以来、山登りはしていない。
白山は、1泊2日山小屋泊で登れば、初級者でも登れる人気の山だが、日帰りとなると、登山初級者では非常に厳しいことは、経験から理解していたつもりだったが、7年のブランクが、体力と気力を想像以上に衰えさせてしまい、限界ギリギリ地獄の山歩きになってしまった。
別当出合→中飯場→甚之助避難小屋→南竜道分岐→黒ボコ岩→室堂センター→頂上
距離6.4km、高低差1,487m、登り5時間/下り3時間の行程だ。
5:15 別当出合をスタート
06:05 中飯場に到着。コースガイドで50分の距離を遅れずに歩くことが出来た。
ここから、甚之助避難小屋までは、コースガイドで1時間30分の距離だ。
07:55 甚之助避難小屋に到着。コースガイドに遅れること+20分で到着できた。
今回、中飯場から甚之助避難小屋までは、ザックを下ろして休憩を取らずに、一気に登ることを目標にしていたが、それは何とかクリアすることが出来た。
08:45 南竜分岐点に到着。
10:00 12曲がりの急登途中にある延命水に到着。
10:14 12曲がりの急登を登り切り、黒ボコ岩に到着。
10:17 弥陀ヶ原に到着。
甚之助避難小屋から、ここまで2時間22分掛かった計算だ。
ここから室堂センターまで、このペースだと1時間は下ることはないだろうと思う。
足の指先がつってしまい、どうしようもなくて、靴を脱いで休憩していたら、10:30を廻ってしまった。
そろそろ、足の疲労も限界に近いが、無理すれば、室堂センターまではたどり着けるかもしれない。しかし、7年前と同じく、山頂は諦めるしかないと、心が折れ始めた。
「室堂センターまで行けば、美味い生ビールが待ってる」と、囁く声も聞こえたが、今回の目的は練習登山。
無理をせず、ここで引き返そうと、完全に心が折れてしまった。
お腹が鳴ったので、コンビニで買ったおにぎりを食べようとしたが、体が受け付けず、喉を通らない。
空腹だと力が出ないので、無理しておにぎり2個を水で流し込んだ。
10:45 下山を開始した。
11:55 南條分岐点に到着。
12:35 甚之助避難小屋に到着。
ここまでは、体力ギリギリながらも無理せず、ゆっくり下山することで問題なく歩く事が出来たが、ここから中飯場に向かって歩き始めてすぐに、左足の付け根あたりに鈍い痛みが走るようになり、右足の指先も段差を踏ん張るたびに痛むようになった。痛みに耐えながら下って行くうちに、今度は、両足に力が入らなくなり、全く踏ん張る事が出来なくなってしまった。
ここから、地獄の苦行が始まった。
白山の登山道は岩だらけで、所々、段差が高いところがあり、万が一、転ぶととても危険だ。ゆっくりと一歩ずつ、慎重に足場を確認したがら、痛みに耐えて、また一歩と下った。
15:00を過ぎた頃、ついに雨が降り出した。雨の中、何度も心が折れて、座れそうな場所を探して休むことばかり考えていたが、休憩したところで、どうにかなるものではなく、更に状況を悪化させる可能性が高まるだけだと察していた。
何が何でも、明るいうちに下山したい。
心が折れそうになる度に「ゆっくりでいい、脚が動く限り歩を進めていれば、必ず帰れる、だから頑張れ」と、何度も何度も自分に言い聞かせながら這うようなスピードで下った。
14:20 中飯場に到着
16:00 無事に、別当出合登山口に到着。
翌日、このブログを書いているが、両足が筋肉痛で家の階段の上り下りも全く力が入らず、ままならない。左足の付け根と右足の指先の痛みもそのままだ。
自分は、いつも「一人登山」だ。誰にも気兼ねせずに、マイペースで行動出来る反面、全て自己責任なので、下準備と行動計画には非常に時間を掛けている。今回も、甚之助避難小屋で少しでも体力的に調子が悪いと感じたら、迷わずに、下山する計画にしていたが、この日は、非常に調子が良かったので、つい無理をしてしまい、燃料切れに気づいた時は、既に手遅れだった。
今回の反省点は、白山クラスの山行きを、そのための体作りを全くせずに、選んでしまった事だ。高低差1000m以下の里山を選ぶべきだった。それでも白山を登ると決めたなら、最初から、甚之助避難小屋をゴールにすべきだった。
今回は、運よく明るいうちにゴールする事が出来たが、もし、室堂センターまで頑張っていたなら、明るいうちに下山することが出来なかったかも知れない。
にほんブログ村
コメント