美味しい肴を求めて〜能登半島穴水から輪島を目指した

キャンピングカーで遊ぶ
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2月9日、美味しい牡蠣が食べたいと思い立ち、まず、情報を集めてみた。

この日は、穴水町で「雪中ジャンボかきまつり」の特別イベントが開催中らしいが、この大勢の中で家内と2人で食べる姿が思い浮かばない。

統一メニュー・統一料金3,800円で焼きガキのコース料理を食べられるとあったので、店を探してたら、

のと鉄道直営で穴水駅に併設されている「あつあつ亭」というのを見つけた。土日・祝日限定のイベントで、何と1,900円で焼き牡蠣6個、カキフライ、牡蠣ご飯、味噌汁、漬物のセットが食べられるというので、ランチはこれに決めた。

少し足を伸ばして輪島まで行くと、「輪島ふぐ祭り」が開催中らしい。

統一料金3,000円で輪島ふぐが食べられるというのを見つけた。輪島ふぐは、まふぐという種類らしいが、素人目にはとらふぐと区別はつかない。

晩酌の肴はこれで決まりだ。

輪島では、日暮れ時に白米千枚田のイルミネーションに立ち寄ってから、輪島朝市駐車場で車中泊するとして、そこから歩いて数分のところにある「割烹喜芳」へ19:00に予約を入れておいた。今夜は、輪島ふぐを肴に旨い酒が飲めそうだ。

http://kappou-kiyoshi.com

翌朝は、輪島朝市で買い物をして帰ってくるという大雑把な計画を立てた。

朝8:00、穴水町を目指してZILを走らせた。

今シーズンは、昨日まで一度も積雪がない。こんな冬は初めてだったが、ようやく昨日から平野部でも雪がちらつき、輪島辺りでは数センチの積雪があったようだ。今朝も断続的に雪が降る天気が続いていたが、予報では昼過ぎに雨に変わるだろうと言っていた。

のと里山海道に金沢港方面から入る。道路脇には雪が少し残っている。走行車線はシャーベット状態で、40kmの速度規制が敷かれていたが、冬タイヤに履き替えているので心配ない。制限速度を守り、のんびりと冬のドライブを楽しんだ。

のと里山海道は、「日本の道100選」にも選ばれた風光明媚な道路で大好きな道だ。

千鳥台から羽咋市柳田ICまで片側2車線で約35kmを海岸線沿いに走り、柳田ICから片側1車線になり、穴水ICまで約85kmの山道を走る。春夏秋冬、いつ走っても気持ちよく走らせてくれる、全線無料で利用出来る素晴らしい道路だ。

千里浜なぎさドライブウェイ

のと里山海道を走る時、必ず立ち寄るのが、全長約8kmの砂浜を走行出来る日本で唯一の「千里浜なぎさドライブウェイ」だ。今浜ICからのと里山海道を出ると直ぐに千里浜なぎさドライブウェイに出ることが出来る。雪がぱらつく天気だったが、この写真を撮っているひと時だけ奇跡的に青空が覗いた。年々、砂浜が侵食されて道路の幅が狭くなっているように思う。この日は大潮で、写真はちょうど干潮時刻の朝9時頃に撮ったものだ。約40年前に石川県に移住してきた頃は、この倍近くの道幅があったように思う。今では、満潮時で海が荒れると通行止になる時があるようだ。

いつもなら、千里浜レストハウスまで走ることが出来るが、この日は、途中で通行止になり、千里浜レストハウスまで走ることが出来なかった。

千里浜ICからのと里山海道に入り、穴水に向かった。11:00に穴水ICを出て、街で買い物を済ませ、「道の駅あなみず」に向かった。この日、穴水町では、「雪中ジャンボかきまつり」が開催中だったので、混雑覚悟で来たが、街はガラガラ、会場近くで少し車列を見たが、自分たちは、牡蠣まつりの会場を素通りして「道の駅あなみず」に直行した。お目当は、七尾線穴水駅に併設されたのと鉄道直営の「あつあつ亭」だ。

昼前に着いたので、店は空いており、直ぐにテーブルに着くことができた。

穴水町では、牡蠣のコースメニューが、統一メニュー・統一料金3,800円で食べることが出来るが、のと鉄道直営のあつあつ亭では、焼きガキ6個、牡蠣フライ、牡蠣ご飯、味噌汁、漬物付き1,900円で食べることが出来る穴場中の穴場だ。ただし、営業は土日・祝日限定なので注意が必要だ。

ここから先の運転は家内に任せることにして、焼きガキのお供に生ビールを頂いた。

焼きガキは、最初に貝柱がある平たい側を下にして3〜4分ほど焼いてから裏返し、更に3〜4分焼いて蓋が少し開いてきたら食べ頃だ。すかさず牡蠣ナイフを隙間に差し込んでこじ開ける。この時、熱い汁が少しでも軍手に染みたりすると火傷するので要注意だ。

上手くいくと、平たい側の貝殻が取れて、丸みがある側の貝殻に牡蠣の身が綺麗に残るので、レモン汁を垂らして熱いうちに頂く。

必然的に家内の分も焼くことになるので、大変忙しい食事になってしまうが仕方がない。しかし、これはこれで結構楽しい。

牡蠣12個を焼き終え、レモン汁を垂らして最後の牡蠣をゆっくりと味わう。カキフライに牡蠣ごはんと味噌汁でご馳走様。大満足のランチタイムでした。

この後は、白米千枚田のイルミネーションを観るために日没まで時間を潰さないといけないが、とりあえず、家内の運転で輪島に向かうことにした。

穴水から輪島までは30分ほどで着く。

輪島市街地から少し離れたところに、奇跡の湯と呼ばれる「ねぶた温泉」というのがあり、PH10.5という日本有数の高質天然アルカリ性泉質で、まるで化粧水に浸かるような良質な温泉だというので、そこでのんびりと時間を潰すことにした。

【公式】輪島 ねぶた温泉 能登の庄 – 奇跡のアルカリ泉|最安保証

立ち寄り湯専用の階段が正面にあり、階段を上がって2階入口から中に入る。

料金は700円(15:00以降は800円)

化粧水に浸るような良質な温泉という触れ込みだったが、期待したほどヌルヌル感はなく、湯上り時のお肌すべすべ感も弱く感じた。

自分の記憶だと珠洲柳田温泉や白山白峰温泉の方がヌルヌル感が強く、湯上り時のお肌すべすべ感も上をいっていたように思う。

少し残念だったのは、お湯が熱すぎて湯船が深すぎたことでゆっくりと湯船に浸かってられなかったことだ。これは好みの問題だが、お湯は熱すぎず、湯船は浅めで体を少し斜めに浮かす感じに20分ほど浸かってられる程度のお湯が好みだ。

小一時間ほどねぶた温泉で時間を潰してから「道の駅 千枚田ポケットパーク」に向かった。16時頃に着いたが、時間が早いせいか、道の駅はガラガラだ。適当な場所にZILを止めて日暮れまでTVを見ながらお茶して、まったりと時間を過ごした。

18時近くになると、イルミネーションが点灯し始め、夕暮れと共に色彩が鮮やかになっていく、その変化を堪能した。

白く点灯しているところが遊歩道になっていて、1週15分で歩くことが出来る。

サンダルでも問題なく歩けたが、思ったより高低差があるので途中で息が切れた。

使用している装置は、ペットボトルの中にLEDと充電器が仕込まれた25,000個の灯で、通称「ペットボタル」と呼ばれており、昼間の太陽光エネルギーで充電、暗くなると自動で発光するしくみになっているらしい。

2年前にハウステンボスで見たイルミネーションもそうだったが、打ち上げ花火を見た時と同じ様な感じだ。とても綺麗だったが、ただ、それだけだった。

そろそろ、食事の予約時間が近づいてきたので、車中泊を予定している輪島朝市駐車場に向かった。

予定通り、朝市駐車場に車を止めて、輪島マリンタウンを5分ほど歩くと「割烹喜芳」に着いた。

高価そうな輪島ぬりの漆器に輪島ふぐの刺身が盛られて出てきた。

輪島ふぐのお供はやはり日本酒だろう。地元輪島のお酒「白菊純米大吟醸」を注文した。

これは、実際に飲んだものと違うが、純米大吟醸が見つからなかったので、銘柄を忘れない様に、代わりに純米吟醸のリンクを貼っておいた。

刺身、白子の茶碗蒸し、揚げ物、身の汁、ごはんにデザート、少し物足りない感じがしたが、追加注文は控えて、宴会の続きはZILに戻って行うことにした。

帰り道、水たまりがテカテカに凍っていたので、外気温はマイナスだ。

ZILに戻り、FFヒーターを最大にセット。ベッドメーキングを済ませてから、日曜夜のTVドラマを見ながら、宴会の続きだ。

真冬に車中泊は初めてだったが、FFヒーターのお陰で車内は朝までポカポカだった。

ただ、運転席周りの窓ガラスから冷気が伝わってくるのを感じたので、次回までに、目隠しなどの寒さ対策を検討したいと思う。

酔いが回り、うとうとしてきたところで、バンクベットに潜り込み、直ぐに寝落ちしてしまった。

翌朝、数10年ぶりに輪島朝市を見て回ったが、輪島のばあちゃんらの店から肴を買うまでに至らず、結局、朝市通り中程にある地元のスーパーで買い物を済ませてしまった。

イワシの干物をばあちゃんから買うと600円するが、地元のスーパーだと198円で済んでしまう。

店先に並ぶのど黒の干物もよく見ると島根県産で、サイズが小さく、それで1匹千円となるとなかなか手が出ない。雪が降り積もってきたので、散策をそこそこに切り上げてZILに戻った。

天気が良ければ、港周辺をゆっくりとクーを連れて散策したかったが、生憎の空模様だったので、散策は諦めて、自宅に戻ることにした。輪島朝市駐車場の出口で料金300円を支払い、帰路についた。

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