朝5時に目が覚めた。
初めてのバンクベッドは、両脇の開けた小窓から入る風がとても心地よく、ベッドの広さも十分で、気持ちよく眠ることが出来た。心配していたバンクベットの乗り降りも、最初は難しく感じたが、夜中にトイレで何度か乗り降りしているうちに、コツを掴んだ。
「道の駅 白沢」から「吹割の滝」までは車で17分の距離だ。朝9時までに到着出来れば駐車場も空いているだろうと考え、出発時刻は8:30と決めた。
少し時間が早いが、日課のクーちゃんの散歩に出かけた。
「道の駅 白沢」の施設内をクーちゃん連れで散歩していると「展望台」の標識を見つけたので、そこへ向かった。コンクリート製のトイレ施設で屋根に上がれるように外階段が工夫されていて、そこに上がると、河岸段丘の景色が見えるように設計されたものだと思うが、残念ながら、この日は、生い茂った草木が視界を遮り、全く景色を見ることが出来ず、「展望台」として機能していなかった。
本来、こんな景色の一部が見えたのではないだろうか。
30分ほどで散歩からキャンカーに戻ると、家内も起きてきたので、お湯を沸かして、コーヒーを入れ、お米を研いでご飯を炊く準備を済ませた。
旅行中のご飯係は自分がすると決めていた。
納車まで8ヶ月待たされている間に、ご飯の炊き方をあれこれ検討して、ユニフレームの「ライスクッカーminiDX」に辿り着いた。車載用の小型の電気炊飯器なども検討したが、バッテリーの負担を最小限にすることを最優先して購入を見送った。同じ理由で、電子レンジも搭載していない。
お米を研いで30分ほど寝かしてからガスコンロに点火。
- 最初は強火
- 蓋がカタカタ言い出したら、カタカタが止まらない程度に弱火にする
- 蓋のカタカタが完全に止まり、白い湯気が出なくなったところで強火にする
- 鍋の中からチリチリと音が聞こえたら火を止めて5分蒸らして完成
だいたい20分で炊き上がる。自分で言うのも何だが、事前に何度も家でご飯を炊く練習と称してキャンプ気分を楽しんでいたので、時計を見ずに炊けるほどにベテランの域に達していると自負しているが、コンロ上の換気扇の音がうるさ過ぎて、微妙なチリチリ音が聞き取れない。仕方なく換気扇のスイッチを切って対応した。
途中の道の駅で買った肉味噌と漬物、とろろ昆布の吸い物が今朝のメニューだ。
ゆっくりと朝のテレビニュースを観ながら朝食を済ませてから、使った食器を洗って後片付けをした。
家では、食器の後片付けなどやったことがないが、オートキャンプでは自然と自分がやることになっている。
ZIL5には、こうした日常生活が、家と同じように出来る装備が全て揃っている。
歯を磨き、顔を洗い、道の駅のトイレで用を済ませた。
時計を見れば、出発の予定時刻8:30を少し過ぎていた。
出発準備が整ったことを確認して「道の駅 白沢」を後にした。
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